トイレの詰まりを自分で直す方法は?原因・ラバーカップの使い方・応急処置を解説

トイレの水を流したときに水位が上がる、ゴボゴボと音がする、いつもより流れが悪い場合は、便器や排水管で詰まりが起きている可能性があります。

トイレの詰まりは、大量のトイレットペーパーや便など自分で解消できるケースもありますが、おむつ・スマートフォン・掃除用品など水に溶けない異物を流した場合は専門業者による対応が必要になることもあります。

トイレが詰まったときに最も重要なのは、何度も水を流さず、まず詰まりの原因を確認することです。

水位が高い状態で再びレバーを操作すると、汚水が便器からあふれて床まで広がる可能性があります。

この記事では、トイレが詰まる原因や前兆、詰まった直後の応急処置、ラバーカップを使った直し方、自分で対処してはいけないケース、業者へ相談する目安まで詳しく解説します。

トイレが詰まる主な原因は?まず何を流したか確認しよう

トイレの詰まりを安全に解消するためには、最初に「何が詰まっている可能性があるか」を考えることが重要です。

トイレが詰まる代表的な原因には、次のようなものがあります。

  • 大量のトイレットペーパー
  • 大量の便
  • 流せるシートを一度に多く流した
  • ティッシュペーパーを流した
  • おむつ・生理用品を流した
  • ペット用の砂を流した
  • スマートフォンや小物を落とした
  • 尿石などで排水路が狭くなっている
  • 排水管側で詰まりが発生している

水に溶けるものによる詰まりと、水に溶けない異物による詰まりでは対処方法が大きく異なります。

大量のトイレットペーパーを一度に流した

トイレットペーパーは水にほぐれやすく作られていますが、一度に大量に流すと排水路で塊になることがあります。

特に便と多量のトイレットペーパーを同時に流すと、排水に必要な水量が不足して流れきらない場合があります。

トイレットペーパーが原因と明確に分かっている場合は、自分で解消できる可能性が比較的高い詰まりです。

時間を置いたり、洋式トイレに適したラバーカップを使用したりして様子を確認しましょう。

便が一度に多く流れた

便の量が多かった場合や硬い便だった場合は、便器内部の排水路で流れにくくなることがあります。

さらにトイレットペーパーを大量に使用していると、排水路をふさぎやすくなります。

便とトイレットペーパーだけが原因と考えられる場合は、しばらく待ったうえでラバーカップを使用できるケースがあります。

ただし水位が高い状態では、追加で水を流さないようにしてください。

何度対処しても詰まりを繰り返す場合は、排水管側の点検も検討しましょう。

詰まりの原因 自分で対処する目安
トイレットペーパー ラバーカップなどで改善する可能性あり
便 ラバーカップなどで改善する可能性あり
ティッシュ 大量なら業者相談も検討
おむつ・生理用品 無理に流さず業者へ相談
スマホ・小物 押し込まず取り出す・業者へ相談

水に溶けない異物を流した

ティッシュ・おむつ・生理用品・掃除用品などは、トイレットペーパーのように水へ簡単にほぐれないものがあります。

こうした異物を無理に押し流すと、便器より奥の排水管へ移動して詰まりが悪化する可能性があります。

水に溶けない物を流したと分かっている場合は、「奥へ流す」のではなく取り出すことを優先しましょう。

手の届かない場所まで入っている場合は、無理に器具を差し込まず専門業者へ相談してください。

おむつや生理用品などは水を吸って膨らむことがあります。「そのうち流れるだろう」と何度も水を流すのは避けましょう。

スマートフォンや小物を落とした

スマートフォン・鍵・ボールペン・おもちゃなどを便器へ落とし、そのまま流してしまうケースもあります。

固形物は水に溶けないため、自然に詰まりが解消することは期待できません。

異物が見える位置にあるなら、さらに奥へ押し込まないことが重要です。

見えない位置へ入った場合は便器を取り外す作業が必要になることもあるため、専門業者へ相談しましょう。

トイレが詰まったときに最初にする応急処置

便器の水位が上がっているときは、原因を調べる前に汚水があふれるのを防ぐことを優先します。

トイレが詰まった直後に行いたい基本的な応急処置は、次のとおりです。

  • 追加で水を流さない
  • 止水栓を閉める
  • 自動洗浄機能を止める
  • 安全を確認して電源プラグを抜く
  • 便器周辺へ新聞紙やタオルを敷く
  • 水位が高ければ水をくみ出す
  • 何を流したか確認する

特に「もう一度流せば押し流せるかも」と考えてレバーを操作するのは、便器から汚水があふれる原因になるため避けましょう。

詰まった状態で水を流さない

トイレが詰まると、水位が上がったあと少しずつ下がることがあります。

水位が下がったからといって詰まりが完全に解消したとは限りません。

流れが悪い状態でタンクの水をもう一度流すと、便器から汚水があふれる可能性があります。

正常に流れることを確認するまでは、洗浄レバーを操作しないようにしましょう。

トイレ詰まりで最も避けたいのは「試しにもう一回流してみる」ことです。水位が高い場合は特に、追加洗浄をしないでください。

止水栓を閉める

止水栓は、タンクや便器への給水を止めるための部品です。

壁や床からトイレへつながる給水管の途中に設置されていることが一般的です。

自動で便器洗浄する機能があるトイレでは、意図せず水が流れるのを防ぐため止水しておくと安心です。

止水栓を閉める際は、元の位置へ戻せるよう何回転させたか確認しておきましょう。

固くて動かない場合は無理に回さないようにしてください。

温水洗浄便座の電源を確認する

自動便器洗浄機能が付いている場合は、人が離れたタイミングなどで自動的に水が流れる可能性があります。

取扱説明書を確認し、必要に応じて自動洗浄機能を停止します。

電源プラグを抜く場合は、手やコンセント周辺が濡れていないことを確認してください。

濡れている場合は無理に電源周辺へ触れないようにしましょう。

便器の水位が高い場合は水をくみ出す

便器の上部近くまで水位が上がっている状態では、ラバーカップを入れただけでも汚水があふれることがあります。

バケツやポンプなどを使って、作業できる高さまで水量を減らしましょう。

ラバーカップを使用する前に、便器から水があふれない程度まで水位を下げることが重要です。

床には新聞紙やビニールシート、タオルなどを敷いておくと汚水の飛散に備えられます。

自分で直せるトイレ詰まりと業者へ依頼したほうがよい詰まり

すべてのトイレ詰まりをラバーカップで解消できるわけではなく、原因によっては自力作業が状況を悪化させます。

自分で対処できるかどうかは「詰まった物」と「詰まった場所が分かるか」で判断しましょう。

  • トイレットペーパー・便なら自分で対応できる可能性がある
  • 流せるシートは量によって自力対応できる場合がある
  • おむつ・生理用品は業者相談を優先する
  • 固形物を落とした場合は押し流さない
  • 何度も詰まりを繰り返す場合は排水管を点検する
  • 複数の排水設備で異常がある場合は専門業者へ相談する

「水に溶けるものだけ」が原因と明確に分かる場合は自分で対処しやすく、それ以外は無理をしないことが基本です。

トイレットペーパーや便の詰まり

トイレットペーパーや便による軽度の詰まりは、時間経過やラバーカップで改善する場合があります。

詰まりが発生した直後で、異物を落とした心当たりがないか確認しましょう。

原因がトイレットペーパーや便だけと判断できる場合は、ラバーカップによる対処を試せます。

ただし何度行っても流れが改善しない場合は、奥の排水管で詰まっている可能性があります。

水に流せるシートによる詰まり

「トイレに流せる」と表示された掃除シートやおしり拭きでも、一度に大量に流すと詰まる場合があります。

トイレットペーパーより水中でほぐれるまで時間がかかる製品もあります。

流せる製品でも、パッケージに記載された1回あたりの使用量や流し方を守ることが重要です。

大量に流した直後から詰まった場合は、追加で水を流さず様子を確認しましょう。

ラバーカップで改善しない場合は業者へ相談してください。

状況 対応の目安
紙・便だけが原因 ラバーカップを試す
水位が高い 水をくみ出してから作業
固形物を落とした 奥へ押さず業者相談
繰り返し詰まる 排水管の点検を検討
ラバーカップでも直らない 専門業者へ相談

おむつ・生理用品などが詰まった場合

おむつや生理用品は吸水性があり、水を吸うことで大きく膨らむものがあります。

そのため、ラバーカップで無理に奥へ押し込むと排水管の深い位置で詰まる可能性があります。

水に溶けない吸水性の製品を流した場合は、自力で押し流そうとしないでください。

手で取り出せない場所にある場合は専門業者へ相談しましょう。

異物詰まりでは「流す」より「取り出す」が基本です。見えなくなった異物を無理に奥へ押し込まないようにしましょう。

何度も詰まりを繰り返している場合

一度直っても数日から数週間で何度も詰まる場合は、便器より奥に問題が残っている可能性があります。

排水管に異物が残っているほか、長年の使用によって排水経路に問題が発生している場合があります。

同じトイレで詰まりを繰り返す場合は、表面的に流れるようになっただけと考えず排水設備を点検しましょう。

専門業者による排水管の確認を検討してください。

ラバーカップ(スッポン)を使ったトイレ詰まりの直し方

トイレットペーパーや便による詰まりでは、ラバーカップを使用して解消できることがあります。

ラバーカップを使用するときの基本的な流れは、次のとおりです。

  • 洋式便器に合うラバーカップを用意する
  • 便器の水位を確認する
  • 床や便器周辺を養生する
  • 排水口へラバーカップを密着させる
  • ゆっくり押し付ける
  • 勢いよく引く
  • 排水が改善するまで数回繰り返す
  • 少量の水で流れを確認する

ラバーカップは強く押し込むことよりも、排水口へ密着させて引く動作がポイントです。

洋式トイレに合ったラバーカップを選ぶ

ラバーカップにはいくつかの形状があり、すべてのタイプが洋式便器に適しているわけではありません。

洋式便器では、排水口の形状へ密着させやすいタイプを選ぶ必要があります。

ラバーカップは「とりあえず丸い物」を選ばず、自宅の便器形状に適合する製品を用意しましょう。

便器メーカーが推奨する形状やサイズが分かる場合は、それに合わせると安心です。

便器周辺をビニールなどで養生する

ラバーカップを動かすと、便器内の水が周囲へ飛び散ることがあります。

床へ新聞紙やビニールシート、タオルなどを敷き、周囲への汚水の飛散に備えましょう。

大きめのビニールシートへ穴を開けてラバーカップの柄を通す方法なら、上方向への飛び散りも抑えやすくなります。

作業時はゴム手袋を着用してください。

掃除後に汚れた用品を処分できる袋も用意しておくと便利です。

便器の水位が高すぎる場合は、ラバーカップを入れる前にバケツやポンプなどで水を減らしておきましょう。

ラバーカップを密着させてゆっくり押す

ラバーカップのゴム部分を便器の排水口へしっかり密着させます。

最初から勢いよく押し込むのではなく、ゴム部分をゆっくり押して内部の空気を抜くイメージで作業します。

排水口との間に隙間があると十分な圧力差を作れないため、密着させることが重要です。

ゴム部分がある程度水へ浸かった状態のほうが密閉しやすくなります。

勢いよく手前へ引く

ラバーカップを押し付けたら、次は柄を勢いよく手前へ引きます。

この動作によって詰まっている物を便器側へ引き戻し、詰まりを崩します。

「強く押す」のではなく「ゆっくり押して、一気に引く」と覚えましょう。

何度か繰り返して水が急に引くようになれば、詰まりが改善した可能性があります。

固形物を流した場合はこの方法を続けず、取り出す対応を優先してください。

ラバーカップで直らないときに確認すること

ラバーカップを数回使用しても排水が改善しない場合は、同じ作業を延々と繰り返す必要はありません。

ラバーカップで詰まりが直らない場合に確認したいポイントは、次のとおりです。

  • ラバーカップのサイズが合っているか
  • 排水口へ密着できているか
  • トイレットペーパー以外を流していないか
  • 固形物を落とした可能性がないか
  • 排水管の奥で詰まっていないか
  • ほかの排水設備にも異常がないか

原因が分からない状態で複数の器具を使い続けるより、一定の段階で専門業者へ切り替えることも重要です。

しばらく時間を置いて水位を確認する

トイレットペーパーなど水にほぐれるものが原因なら、時間が経過することで詰まりが柔らかくなる場合があります。

便器の水位が少しずつ下がっているなら、すぐに追加洗浄せずしばらく様子を見ましょう。

水位が下がったからといって、タンクの水をいきなり全量流さないことが大切です。

詰まりが残っていると再び水位が急上昇する可能性があります。

少量の水で流れを確認する

詰まりが解消したように見えても、最初からタンクの洗浄水をすべて流すのは避けましょう。

バケツなどから少量ずつ水を注ぎ、正常に排水されるか確認します。

少量の水がスムーズに流れることを確認してから通常使用へ戻すと、あふれるリスクを抑えられます。

水位が再び上昇する場合は、作業を中止してください。

無理に水を追加しないようにしましょう。

確認結果 次の対応
水がスムーズに流れる 少量ずつ確認後、通常使用へ
水位が再び上昇する 追加で流さない
ゴボゴボ音が続く 詰まりが残っている可能性を確認
全く水が引かない 専門業者への相談を検討
異物を流した 押し流さず業者へ相談

異物を流した可能性をもう一度確認する

最初は紙詰まりだと思っていても、家族が小物や掃除用品を誤って流している可能性があります。

ラバーカップでまったく改善しない場合は、異物の有無を確認しましょう。

固形物が原因なら、ラバーカップでさらに奥へ移動させないことが重要です。

家族にも何か落としていないか確認してみましょう。

「何が詰まっているか分からない」状態で無理に押し流すのは避けましょう。異物だった場合、修理範囲が便器から排水管へ広がることがあります。

排水管側の詰まりも疑う

便器側で目立った異常がないにもかかわらず何度も詰まる場合は、排水管側に問題がある可能性があります。

長年の汚れや異物、排水経路の状態などによって流れが悪くなる場合があります。

ラバーカップで一時的に改善しても詰まりを繰り返す場合は、排水管の点検を検討しましょう。

奥深くの詰まりは家庭用のラバーカップだけでは解消できないことがあります。

トイレ詰まりでやってはいけないこと

トイレが使えないと焦りますが、自己流の対処によって汚水があふれたり便器を破損させたりする可能性があります。

トイレ詰まりが起きたときに避けたい代表的な行動は、次のとおりです。

  • 何度も水を流す
  • 熱湯を便器へ注ぐ
  • 異物を無理に奥へ押し込む
  • 原因不明のまま薬剤を大量に入れる
  • 針金など硬い物を排水口へ入れる
  • 便器を自己判断で取り外す
  • 詰まりが残ったまま通常使用を続ける

「早く流したい」よりも、便器・排水管を傷めず詰まりを悪化させないことを優先しましょう。

何度もレバーを回さない

水が少しずつ引いていると、「次なら流れるかもしれない」と再び洗浄したくなることがあります。

しかし詰まりが残っている場合は、新しく流した水の逃げ場がなく便器からあふれる可能性があります。

詰まりを解消したことを確認するまで、タンクの洗浄水を流さないようにしましょう。

特に水位が高い状態では追加洗浄を避けてください。

便器へ熱湯を入れない

トイレットペーパーを早く溶かそうとして、便器へ熱湯を注ぐ方法を考える方もいるでしょう。

しかし陶器は急激な温度変化によってダメージを受ける可能性があります。

詰まりを直すために沸騰したお湯や高温の湯を便器へ入れないようにしてください。

便器が割れると、詰まり以上に大きな修理が必要になる可能性があります。

メーカーが案内する方法を優先しましょう。

「熱湯なら紙が早く溶ける」と考えても、便器へ高温の湯を注ぐのは避けましょう。陶器を破損するリスクがあります。

固形物をラバーカップで奥へ押し込まない

スマートフォンやおもちゃなどの固形物は、ラバーカップを使っても水に溶けません。

強く押し込むことで便器の奥や排水管へ移動すると、取り出しがさらに難しくなります。

固形物による詰まりでは「押し流す」のではなく「回収する」ことを考えましょう。

手の届かない場所にある場合は業者へ依頼してください。

針金や硬い棒を奥まで差し込まない

詰まりを崩すために、針金や棒状の道具を便器へ差し込みたくなるかもしれません。

しかし排水路や便器表面を傷つけたり、異物をさらに奥へ押し込んだりする可能性があります。

家庭にある硬い道具を自己流で排水口へ差し込まないようにしましょう。

専用器具を使う場合も、取扱説明書と対応する便器を確認してください。

トイレ詰まりを業者へ依頼したほうがよいケース

自分で解消できる軽い詰まりもありますが、異物や排水管の問題では専門的な作業が必要になります。

トイレ詰まりで専門業者への相談を検討したいケースは、次のとおりです。

  • ラバーカップを使っても直らない
  • 水に溶けない異物を流した
  • 便器の水がまったく引かない
  • 何度も詰まりを繰り返している
  • トイレ以外の排水も流れにくい
  • 排水管から異音や逆流がある
  • 便器の取り外しが必要になりそう

無理な自力修理で詰まりを奥へ移動させる前に、対応できる範囲を見極めて業者へ切り替えることが大切です。

ラバーカップを使っても流れない

正しい方法でラバーカップを使用しても流れが改善しない場合は、詰まりが奥にある可能性があります。

家庭用の道具だけでは取り除けない場所で異物や汚れが詰まっているケースもあります。

数回試しても変化がない場合は、無理に作業を続けないようにしましょう。

専門業者へ状況を伝えて点検を依頼してください。

状況 業者相談の目安
紙詰まりで改善傾向あり 様子を見ながら自力対応
ラバーカップで改善しない 相談を検討
固形物を流した 早めに相談
便器から汚水があふれる 止水して相談
複数箇所の排水が悪い 排水管の点検を依頼

水に溶けない異物を流した

おむつ・生理用品・スマートフォン・おもちゃなどは、時間を置いても溶けることはありません。

見えないところまで入っている場合、便器の取り外しなどが必要になることがあります。

固形物を落としたと分かっている場合は、状況が悪化する前に業者へ相談するのがおすすめです。

業者へ連絡するときは、何を流したかをできるだけ正確に伝えましょう。

業者へ依頼するときは「いつから」「何を流した可能性があるか」「水位は下がるか」「自分で何を試したか」を伝えると状況を説明しやすくなります。

トイレ以外の排水も流れにくい

トイレだけでなく浴室・洗面所・キッチンなど複数の排水設備に異常がある場合は、建物側の排水管に問題がある可能性があります。

便器だけを何度修理しても原因が解決しない場合があります。

複数箇所でゴボゴボ音・流れの悪さ・逆流などがある場合は、排水管全体の点検を検討しましょう。

集合住宅で共用排水管の問題が疑われる場合は、管理会社へ連絡してください。

賃貸住宅でトイレが詰まった

賃貸住宅では、原因によって修理費用を誰が負担するかが異なる場合があります。

建物や設備の不具合が原因であれば、管理会社や大家側で対応するケースもあります。

自分で便器を取り外したり高額な修理を依頼したりする前に、管理会社へ連絡しましょう。

緊急連絡先が契約書などに記載されている場合もあります。

水があふれそうな場合は応急処置を優先してください。

トイレの詰まりを予防する方法

トイレ詰まりは突然発生するように見えて、普段の使い方によって予防できるケースも少なくありません。

トイレ詰まりを防ぐために意識したいポイントは、次のとおりです。

  • 大量のトイレットペーパーを一度に流さない
  • 多い場合は数回に分けて流す
  • 大便を「小」洗浄で流さない
  • ティッシュを流さない
  • おむつ・生理用品を流さない
  • 流せるシートも使用量を守る
  • 便器周辺へ小物を置きすぎない

「トイレに流してよいものは基本的に排泄物と適量のトイレットペーパー」と考えておくと詰まりを予防しやすくなります。

トイレットペーパーを大量に流さない

トイレットペーパーは水に溶けやすいものの、大量にまとめて流せば詰まりの原因になります。

使用量が多くなった場合は、一度に全部流さず複数回に分ける方法があります。

一回の洗浄で無理に大量の紙を流さないことが基本的な詰まり予防になります。

特に節水型トイレでは、メーカー指定の使用方法を守りましょう。

大便を小洗浄で流さない

トイレには「大」と「小」の洗浄モードが付いている機種があります。

節水目的で大便や多量のトイレットペーパーを小洗浄で流すと、水量が不足する場合があります。

排泄物や使用した紙の量に合わせて適切な洗浄水量を選ぶことが重要です。

無理な節水によって詰まりが発生すれば、かえって大きな負担になる可能性があります。

使用しているトイレの説明書も確認してください。

「水がもったいないから毎回小で流す」という使い方は、内容物によっては詰まりにつながります。大・小は用途に合わせて使い分けましょう。

トイレへ流してはいけない物を確認する

ティッシュペーパーは見た目がトイレットペーパーに似ていますが、同じように水へほぐれるとは限りません。

おむつ・生理用品・ペット用品・食品・油などもトイレへ流さないようにしましょう。

「便器へ入る大きさだから流せる」と考えないことが大切です。

ゴミは適切な方法で処分してください。

便器周辺の小物を落とさないようにする

便器のタンク上や棚へスマートフォン、ペン、芳香剤などを置いていると、誤って便器へ落とす可能性があります。

小さな物でも排水路へ入り込めば詰まりの原因になります。

便器へ落下しやすい位置には、小物をできるだけ置かないようにしましょう。

子どもがいる家庭では、おもちゃなどを持ち込まないようにすることも対策になります。

トイレの詰まりに関するよくある質問

トイレが詰まると、放置すれば直るのか、お湯を使ってよいのか、ラバーカップがない場合はどうするのかなど疑問も出てきます。

トイレ詰まりでよくある疑問をまとめて解説します。

  • トイレ詰まりは自然に直る?
  • 何時間待てばよい?
  • お湯を入れてもよい?
  • ラバーカップがないときはどうする?
  • 水位が下がったら流してよい?
  • ゴボゴボ音だけなら問題ない?
  • 業者を呼ぶ目安は?

原因が分からないときは無理に何かを流し込むより、追加洗浄を止めて状況を確認することが安全です。

トイレ詰まりは放置すれば自然に直りますか?

トイレットペーパーや便だけが原因であれば、水を吸ってほぐれることで時間とともに流れやすくなる場合があります。

ただしすべての詰まりが自然に解消するわけではありません。

おむつ・生理用品・固形物など水に溶けない物は、待っても基本的に解消しません。

何を流したか分からない場合は、無理に水を流さず原因を確認してください。

水位が下がったらもう一度流しても大丈夫ですか?

時間が経って便器の水位が下がっても、排水路の詰まりが完全に取れたとは限りません。

いきなり通常の洗浄をすると、再び大量の水がたまる可能性があります。

まず少量の水を流して排水状態を確認し、問題がないことを確かめるようにしましょう。

再び水位が上がる場合はそれ以上水を加えないでください。

ラバーカップや業者への相談を検討します。

熱湯を入れるとトイレットペーパーが溶けますか?

紙を柔らかくする目的でお湯を使う方法を見かけることがありますが、便器へ熱湯を注ぐのは避けましょう。

陶器へ急激な温度変化を与えることで、便器へダメージを与える可能性があります。

少なくとも沸騰したお湯など高温の液体を便器へ注ぐ方法は行わないようにしてください。

まずはメーカーが案内するラバーカップなどの方法を優先しましょう。

SNSなどで紹介される自己流の詰まり解消法より、便器メーカーが案内している方法を優先するほうが安全です。

ラバーカップがない場合はどうすればよいですか?

原因がトイレットペーパーなどで水位に余裕がある場合は、まず追加洗浄をせず時間を置く方法があります。

すぐ直す必要がある場合は、自宅の便器に適合するラバーカップを用意するのが基本です。

代用品を無理に便器へ押し込むより、正しい詰まり除去器具を使用することをおすすめします。

夜間などで器具を用意できない場合は、止水して使用を中止する方法もあります。

ゴボゴボ音がするだけでも詰まっていますか?

水は流れるもののゴボゴボという音がする場合は、排水がスムーズに行われていない可能性があります。

さらに水位が普段と違う、流れるまで時間がかかるなどの症状があれば詰まりの前兆かもしれません。

完全に流れなくなる前に、排水状態の変化へ気づくことが重要です。

症状が続く場合は点検を検討してください。

トイレが詰まったら追加で水を流さず原因に合わせて対処しよう

トイレの詰まりは、大量のトイレットペーパーや便による軽いものから、おむつ・生理用品・小物など水に溶けない異物、排水管のトラブルまでさまざまな原因で発生します。

詰まりに気づいたら何度も水を流さず、まず「何を流したか」「水位はどうなっているか」を確認することが重要です。

トイレットペーパーや便が原因であれば適合するラバーカップで改善する場合がありますが、異物を流した場合や何度作業しても直らない場合は無理に奥へ押し込まないようにしましょう。

便器から水があふれそうな場合は止水し、自分で原因を特定できない場合や詰まりを繰り返す場合は、賃貸なら管理会社、持ち家なら水回りの専門業者などへ相談してください。

この記事を書いた人

暮らしノート編集部

掃除・洗濯から住まいのトラブル、暮らしの手続きまで、毎日のちいさな「困った」に寄り添う記事をお届けしています。実際に試して「これはよかった」と思えた方法を、できるだけ具体的にご紹介します。

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